Live(index) EXPO ISHI

EXPO ISHI INDEX SHOW-TEN

EXPO ISHII SPACE HAWAIIAN SHOW

1999. 8.15

新高輪プリンスホテル 国際館パミール「崑崙」

 

曲名

AGAIN
この世のHEVEN

MC

BODY RHYTHM
砂漠へ行こう
MC
SUMMER ENDS

FIRE DANCE

DOLFIN’S WORLD
WHITE MOON IN THE BLUE SKY

IMITATION GUY

小芝居(ペパーミント)
女嫌い

HI TENTION LOVE
FUNKY GOVERMENT
恋のフーガ
Shake Hip!
壮絶夜舞酒家

(エンジェル・ショータイム)
MOON RIVER

(プレミアム・ショータイム)
MC
朝日につづく道

SHOW ME

壮絶夜舞酒家

 

 

「EXPO」とはなんとも仰々しいタイトルをつけたものですが、
これまでの石井氏の総決算といいますか、プロフィール紹介的な企画で、
絵画、オブジェ、ステージセットなどを展示した『昇展』と
ライブ『SPACE HAWAIIAN SHOW』2つ合わせて「EXPO ISHII」というわけです。
アートとステージは彼の両輪なのでありまして、どちらか欠けても彼を語ることはできませんが、
ここではライブの方をレポートします。

会場は新高輪プリンスホテル国際館パミール「崑崙(コンロン)」の間。
同じ階の「北辰」では展示会『昇展』も行われています。
客は展示をみたあとその足でライヴへ流れるという寸法でかなり贅沢な嗜好です。

入場して思わずニンマリ。席は真ん中の前から11番目くらい。
ステージ中央に張り出しがあるのでそこに出てきてくれると大変近い。
我ながらチケット運の良さに怖くなってくる。

セットは黒と銀が基調。
ステージ中央に黒地に銀のハイビスカスが散りばめられた円柱がある。
丸い窓が2つついていてそこからメンバーが登場するのは一目瞭然。
さらに両側にもちょっと細めの円柱があり、タラップがステージに降りている。
そしてステージ上段にも円柱が。
ステージのひな壇にはドラムセットとパーカションセット。4基のコンガがセッティングされている。
さては今回もマリちゃんが一緒か?!と心が躍る。
スピーカ横には2基の銀のロケット。こちらには黒のハイビスカスが描かれている。
場内はハワイアンが流れ心はすっかり南国気分。


■ SPACE HAWAIAN SHOW のテーマ
■ AGAIN
■ この世のHAVEN


開演5分前。
ナレーションでお馴染みケイ・グラントの声が流れる。
「Ladies and gentlemen ,今宵お届けするSPACE HAWAIIAN SHOWは総工費ン億円。
みなさが座っているその椅子も一脚1000万円(だったっけ?)もいたします。(笑)」

2001年宇宙の旅のテーマが流れ、ステージ背後の黒い幕が落とされると、
そこには大きな地球が描かれている。美しい。
やがて、壮大なテーマ曲に似つかわしくない、チープなロケットが
ステージに張られたワイヤーの上をスルスルと流れていく(笑)。
会場からは思わず笑いが……。
ちょうど地球をかすめるような格好で飛んでいく宇宙船。。。

音楽が変わり、ステージ中央の筒から、ドラゴン・スレイヤーズ登場。
パレオ姿のマリちゃんもいる。
そして上段からダンサー、コータロー&マリーザ。
背後から強力なスポットを浴びて浮かび上がるシルエットのカッコイイこと!
会場はさかんな拍手を送りつつ、主役の登場を待ち構える。

やがて、中央のドームが開いて、でました!我らが石井ビューティー!
白いロング丈のお衣装。
第1声は「よく来たな、みんな〜!」。
毎度のことながら、上手下手に手は振るは投げキッスはするで大変なお愛想の振りようです。

そのまま1曲目「AGAIN」へ。
これは最新アルバム「DEEP」に収められている、軽いタッチのポップス。
歌いながらも上手、下手と視線を送り、後に手を振り会場隈なくサービスして行く。
声の調子もよさそうだし、なんだがとってもノッてそうな石井さんです。

サングラスを取り、びゅーが張り出しにやってきた。
隣の友達が黄色い声を出している。
さっきまで「もうライブはどうでもいいわ〜。」
なんて言ってたクセに、ゲンキンなもんです(笑)。
続けて2曲目へ、後に大評判となる「この世のHEVEN」。このときがお初でした。
タイトル通り何とも幸せ〜な気分にさせてくれる曲です。


■ MC


ホテルでのコンサートということで、段差がない分後ろの席にはかなり気を遣っておられたご様子。
ここでは座って、ここでは立ってと、細部にわたってステージから指示が飛ぶ(笑)。

そしてMC。
例によってよく喋ること(爆)。今回は下ネタではなくキャラクターネタでした(笑)。
「みなさん、お盆です(笑)。霊が帰ってくるというお盆ですが、お元気ですか?
今日も客席を見渡しますと、パレオ姿の方もいらっしゃいますが、
その格好で街を歩いてきたのかと思うと、胸が痛いような気持ちですねー(爆)」
《アンタが着て来いって言ったんじゃない:爆》

今回のライブのサブタイトルは、「地球環境について」とのこと。(爆)
それで客席への呼びかけも、「ゴミの分別してるかなぁ?」(大爆笑)

そして、もう一つのテーマはお盆ということもあって「日本文化を考える」(爆)
どうやらサブタイトルが沢山あるらしい。(笑)

まずは、宗教を例にとっても日本と西洋とではこんなに違う。
西洋のキリスト像は、血が流れていたり、筋肉もリアルに表現されている。

「そこいくと、日本の大仏はねぇ。(笑)
頭にブツブツとしたイボくっつけて(笑)
ポテッとした顔に小さな口がいやらしーーくついてるでしょ。(爆)
だから、日本は抽象的なんです。

その違いを端的に表しているのが、ディズニーランドとピューロランドの違いですね(大爆)
《……は?》
そこで、彼は、日本文化とアメリカ文化の違いを、ミッキーマウスとキティちゃんを例にとって解説。
いやぁその熱弁にかなり受けました〜。

ディズニーランドにいるミッキーマウスはあくまでもミッキーという生き物なんです。
ところが、キティちゃんは、頭だけ被ってるわけですから、
あれは "○□ヨシコさん" だったりするわけですよ。わかります?
"私は中にヒトが入ってます" と開き直ってるわけです。
ミッキーマウスは、初めからキャラクターになったときのことまで考えて
3次元的に成り立つように出来ている。
でも、キティちゃんは特攻隊精神なんです。潰し効きません(笑)。
はじめから"ぬいぐるみですよ"と捨ててかかってるんです。

《なるほど! そんなことまで考えていたとは。さすがはアーティスト 笑。》

それからアニメのキャラクターへと話はつながり、
他にも明日のジョーの髪型はどうなってるんだ。あれを立体的にできるか?(爆)
などとかなりの熱弁です。

そして、彼の芸術論(?)は、オバケのQちゃんへ!(大爆)
これは死ぬほど笑わせてもらいました。

「一番の極めつけは"オバケのQちゃん"ねっ」
客席 大爆笑

石井さんは子供心に、オバケのQ ちゃんが許せなかったらしい(爆)。
あの頭から足まで一つながりになっている皮のような部分は皮膚なのか?
それとも服なのか?
頭の上の3本の毛は、あの皮膚から生えているのか、
それともその下に皮膚があって、毛だけを外に出しているのか?

「ある日、電柱から、こう、、水溜りに垂れてるんですよ。電柱から、、
何でしたっけ、あの、紐みたいな、、」

客席「電線」
石井「そうそう、電線ね。」(笑)

どうやら電線が切れて水溜りに落ちている場所があって、
ショウ太くんやQ太郎たちが通りかかるというところがあったらしい。
ショウ太水溜りに足を踏み入れた途端、感電して、骨格が見えたので、
"これだ!" と思い、
"いよいよオバケのQちゃんの骨格が分かるぞぉぉぉー!"
と、ワクワクして画面に見入っていたとき、台所からお母さんの声が……
"たつや。ご飯よ〜"
その瞬間、ハッと振り向き、またテレビ画面に戻ったときには、
すでにQちゃんは真っ黒焦げになっていた〜!(大爆)

「もう、このときほど悔しかったことといったらないですよ。椅子蹴っ飛ばしましたモン!」
本当に悔しそうに話す石井さんに、こっちは腹筋が痛かったぁ(笑)。


(ゲストコーナー)
■ BODY RYTHEM
■ 砂漠へ行こう
■ MC
■ SUMMER ENDS


MCの後はいきなりゲスト!
アメリカからのお客さま。すごいふれこみで登場したのは、着替えただけの石井さんでした(爆)。
その名も「ジョージ・エンジェルウィング」
名前のとおり小さい羽を背中につけている(爆)。
白いショート丈のジャケットはフリンジが揺れて、
カウボーイハットのような帽子、ピタピタのパンツ、
ロカリビリーがよく似合う、プレスリーっぽい出で立ちです。
しょっぱなから、ハードな感じの曲がカッコイイ! と、思ったら、
いきなりの「BODY RHYTHM」。なぜにゲストがびゅーの歌を??

「ワラシハ、アメリカ人デス。 ワタシハ今、立ッテマス。オー、ソーリー。
たどたどしい日本語で、いつもの下ネタを散りばめつつ、
放送禁止スレスレのネタで笑わせてくれる。
日本に来たときに浜辺で出会った女の子の恋したジョージ氏、
「始メテノ時ハ、僕ニシテネ」
などと口走る始末……(呆)

そんな夏の海辺に相応しい曲、「SUMMER ENDS」。
乙女のハートをうっとりさせて余りある甘いラブバラードでした。
ステージでは、甘い雰囲気たっぷりに歌うスケコマシ男が。
すると、私の脇をスタッフらしき人に付き添われて一人の女性がステージに近づいていく。
《んん?》
見守っていると、その女性がびゅーに花束を手渡し、……
「オホォーーー」
何とも言えないような羨望のため息が起こりました。


■ FIRE DANCE
■ DOLFIN’S WORLD
■ WHITE MOON IN THE BLUE SKY
■ IMITATION GUY


一転会場が暗くなり、光るボールを持ったセクシーなマリーザ登場。
バンドボールほどの大きさのボールをまるで手に吸い付いているかのように、うまく使って踊りだした。
セクシーさにため息が出る……。
するとマリーザの手から急にボールが飛び出したように見えた。
《おおっ!》
と思ったら、それにはちゃんと紐がついていて、今度はボールを振り回しつつ、
綺麗な円を描きながらの踊りに変わる。
あまりに美しすぎて息を呑んで見ておりました。
見せ場にさしかかると会場からは拍手が起こり、踊りが終ると割れんばかりの拍手に変わりました。


コンガの音が気持ちを高めるように響き、軽快な曲が流れ始める。
ケイ・グラントのナレーションが、何やら「ドルフィン」って言ってるゾ。
もしかして? と思ったら、その期待は的中でした。
次の曲はACRIのテーマにもなった「DOLFIN’S WORLD」。
「ハワイ」で「地球環境」で、「ドルフィン」。なるほど〜。

ところが、───
かっこよくまん中のドームから飛び出してきた、石井さん。
「サンキュー」なんか言いながら、歌に入ろうとした瞬間 ───。
石井「あ! ちょっと待った。」
いきなり演奏ストップ!(笑)
会場からはやんやの喝采〜。
石井さんは悔し紛れに前の方の客を掴まえ、
「君が悪いんだゾ〜。そんな、はっぴなんか着てるから、
出だしが「はっぴ」になっちゃったんだぁ(爆)
くれぐれもみんなファンレターとかに書かないように。落ち込むから(笑)。」
そして、
石井「じゃあ、出るところからやるから。」
そう言って、もう一回ドームの中に入っていっちゃった。(笑)
何もそこからやり直さなくても〜(笑)そんなアナタ様が大好きです(爆)。

またまたイントロが流れ、何事も無かったように、
「サンキュー!!」と出てきた石井さんに割れんばかりの拍手〜。
いやいやぁ、なんともおいしいハプニングでした。


■ 小芝居
■ 女嫌い


ここはハワイの片田舎、とあるショットバー。
疲れた男たちを癒すクラブペパーミントに、今日も仕事を終えた男たちがやって来るのでした。
今日の客は、サラリーマン石井と勝俣氏。
コータローのバーテンぶりが素晴らしい!
カクテルの中に、後ろ向きにプチトマトを投げ入れたり、
パイナップルを日本刀で気合もろとも切り刻んだり……(爆)
もう死ぬほど笑わせていただきました。
詳細はセルビデオでご確認ください。

身勝手な客にムっとしながらも、コータローは接客していたが、
話の成り行きから、石井が自分の恋敵であることを知ってしまう。
やがて日本刀を振りかざしたコータロー、石井に斬りかかり、──

日本刀を抱えたまま、歌うは「女嫌い」
出来すぎです。(笑)

マリーザが現れて会場を煽っていく。
いよいよ後半戦、「ISHII BEAUTY〜!!」甲高い叫び声とともに
石井さん登場!


HI TENTION LOVE
FUNKY GOVERMENT
恋のフーガ
Shake Hip!
壮絶夜舞酒家


後半はダンスナンバーのオンパレード。
ダンスといえばやっぱりこの曲「HI TENTION LOVE
"待ってました〜"の大歓声で、会場は一気にディスコハウスとなる。

印象的だったのは、新曲の「ファンキー ガバメント」。
政治への皮肉を込めた曲でしたが、踊りもファンキーでメロディラインも私好みです。

そして、TRANS 大阪追加公演でもやっていた「恋のフーガ」。
あの時「これから、ライブの定番にします。」なんて言ってたけど、きっちりやってくれました〜。
「雨の御堂筋」を彷彿とさせるいい感じのアレンジです。踊りもこれまた楽しくって(笑)。

 最後はやっぱりソーゼツで締めとなりました。
♪ジャン、、ジャン、、ジャン、、ジャン、、ジャジャジャジャジャジャジャーーー♪
と、十分に引っ張ってエンディング。
《イヤぁーー快感^^ 》


(エンジェル・ショータイム)
■ MOON RIVER


エンジェルショータイムは、ムードたっぷりに「MOON RIVER」
踊りまくって火照った身体にはぴったりの選曲です。

さらに、拍手は続く。
この日の手拍子はなかなかよくまとまってノリもバッチリでした。


(プレミアム・ショータイム)
■ 朝日につづく道
■ SHOW ME
■ 壮絶夜舞酒家

お馴染みのプレミアムショータイムのメロディに乗ってドラゴンスレーヤーズ登場。
さらに、石井ビューティー。
曲は鈴鹿8耐のために作られたゴスペル風の「朝日につづく道」
珍しく骨太な曲です。

MCで印象的だったのは、「あと一歩」っていう話。
石井「みなさん、昇展見てくれました?
オレだって、10年やってたら、これくらいの作品ができるんです。
米米のころから心がけてきたことは、ちょっと無理をする。ってことなんです。
これだけ出来たから、次はもうちょっとがんばってみよう。
それが出来たらその次はさらにもうちょっと……。って具合に、
少し自分にとって無理なことを続けることが大事じゃないかな。
……たまにはいいこと言うでしょ?(笑)
人を見ていても、コイツもうちょっとがんばったら、抜けられるのに、って
思うことがあるんですよ。だから、みんなももうダメだと思ったところで、
やめてしまわないで、それでも"あと一歩(身振り付き!)"。
この"あと一歩(身振り付き)"が大事なんです。」

う〜ん、深い……。
仕事で凹んでいたときだったので、もういっぺんがんばろうと思いました。

曲とMCとの相乗効果でかなり感動的なアンコールとなりました。
そして、最後の曲は「SHOW ME」


客席では、さらにアンコールを求める手拍子が続く。
最終日じゃないけど、果たしてボーナス曲はあるだろうか?
しばらく手拍子を続けていると再びステージが明るくなり、石井さん登場!

「ホント大変なんですよ。君らは手拍子してるだけだろうけどね、歌う方はね。。」
みたいなことを言いながら、
「でも、あと一歩の話ししといて、歌わないわけにはなぁ(爆)」
会場  拍手喝采!

とういうわけで、最後のソーゼツを気持ちよく踊って幕となりました。

再び、ケイ・グラントのナレーション。
「みなさまいかがだったでしょか? ……それでは、来年の スペース ハワイアンショー 2 でお会いしましょう。FOR BEARTIFUL HUMAN LIFE! (爆)」
会場 「爆笑」
まさしくホンモノの声。なるほど! うまくオチました^^。

 

Live(index)